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弁護士座談会

新人弁護士の育成体制 「里親・里子制度」と弁護士の働き方

座談会メンバー紹介

大西 大西

本日は、当事務所の新人弁護士の育成体制や弁護士の働き方について、所属弁護士4人でざっくばらんにお話して、ご覧いただいている方に少しでもイメージをお伝えできればと思います。先生方、よろしくお願いします。まず簡単に自己紹介をお願いできますでしょうか。

松田 松田

ためしに他己紹介にしてみます?

須崎 須崎

では松田先生、見本をお願いします。

松田 松田

は、はい。そうしましたら、一番若手の工藤先生のご紹介をしてみますね。工藤先生は、真摯に色々な案件に取り組まれている姿が印象的です。オフィスですれ違う時も、いつもニコニコと挨拶してくださって、言動の随所に温かみのあるお人柄を感じます。また、外部の方との研究会や懇親の場にお誘いすると、「物は試し」という感じで気軽に参加してくださるので、そういうフットワークの軽さも持ち味なのかなと思います。

工藤 工藤

ありがとうございます。それでは、私からは須崎先生の紹介をしてもよいでしょうか。須崎先生は、M&A、訴訟、不祥事対応など様々な業務を扱われており、会社法や金商法の分野に特に精通しています。大手総合商社に出向していたこともあって、お客様からのご相談に対して、困っているポイントに目を配りながら的確なアドバイスをされる姿を何度も隣で見ています。所内の様々な先生方が毎日のように、案件で困っていることの相談や、チームに入ってほしいという依頼のために須崎先生のブースを訪れますし、須崎先生はまさに事務所の幹のような存在だと感じています。

須崎 須崎

ありがとうございます。そうすると、私は大西先生のご紹介ですかね。大西先生は、まだパートナーになって日が浅いですが、弁護士の王道を歩んでいます。労働法分野に強みをお持ちですが、それに限らず知財分野、M&A、コンプライアンス対応、各種の訴訟など幅広い分野を扱っています。また上場企業への出向経験もあるので、企業内に働く力学や決裁プロセスなども踏まえた上で、かゆいところに手の届くお客様対応をなさります。さまざまな案件について、大局観を持ちつつ細部にも目が行き届いていて、私が目指す「木も見て森も見る」弁護士だと思います。

大西 大西

持ち上げていただいて、すみません。最後に松田先生のご紹介ですね。松田先生は、経産省と公正取引委員会にご出向されたご経験から、独禁法やエネルギービジネスに関わる業務を特に専門に扱われています。私が最近松田先生とご一緒させていただいたのは、M&A案件だったり、あとフリーランス法の関係の執筆やセミナー登壇を複数、2人でやらせていただきましたが、もう松田先生はとにかく仕事が速いです。お客様との打合せやセミナーをした後に、何か反省されている様子がみられるときは、「今日はあんまり笑いを誘えなかったな」とかおっしゃっていて、もう目指していらっしゃる次元が私とは違うなと。本当にすごいです。

松田 松田

ありがとうございます。憧れの職業は噺家です。

Chapter01

案件を通じた
新人弁護士の育成

大西 大西

他己紹介だといくらでも話せますね。事務所の弁護士全員の紹介をやってみたいくらいですが、本日の座談会の主なテーマの1つは、新人弁護士の育成体制ということで、早速本題に入っていきたいと思います。

須崎 須崎

里親・里子制度の話ですね。

大西 大西

はい。少しその前提のところからご説明しますと、当事務所では、新人の先生が成長するためには、実際の案件で、中核的な役割を担いながら様々な経験を積むことが最も近道、という考えのもと、案件を通じた育成というのが基本になっています。

工藤 工藤

入所時研修や新人研修といった座学もありますよね。

大西 大西

そうですね。その中でも特徴的なのは、新人弁護士も入所してすぐに色々な案件のチームに入って、お客様と直接メールや電話でやり取りしたり、打合せで意見を述べることも当たり前に行われているところかなと思っています。

工藤 工藤

事務所内で固定のチームやグループのようなものがあるわけではないので、本当に案件ごとにご一緒する先生は様々ですよね。いろんな先生のやり方を見ることで、自分だったらこのやり方が合ってるかもしれないなとか、こういうタイプの案件だったらこのやり方がピッタリだなとか、色々な学びがあります。

松田 松田

関わる案件の規模という点でも、新人の頃からけっこうバラエティがありますよね。工藤先生がいま入られている案件のチームの人数ってどんな感じですか?

工藤 工藤

報道などもされている大きい案件で、10人以上の弁護士でチームを組んでいるものもありますし、パートナーの先生と2人で対応しているものもあります。案件数として多いのは、3~5名くらいの案件ですかね。

須崎 須崎

若手の先生にとっては、どの規模の案件も、それぞれ学びがあるのだろうなと思っています。

工藤 工藤

そうですね。どの案件においても、その全体像がわからないまま作業をしていることは全くないですし、自分の意見を積極的に発信しやすい雰囲気があると思います。大変ありがたいことに、1年目から自分のやっている仕事にやりがいを感じることができています。

大西 大西

たしかに、私もアソシエイトのときの案件で印象に残っているのはどれも、この案件は自分がいないと回らないと思ってやっているものでしたね。

松田 松田

でももし何かうまくいかないことがでてきたら、そこはパートナーがフォローしてくれるという安心感もありますよね。

大西 大西

ですね。パートナーになると、アソシエイトの先生に、自分と違う意見を言ってもらえると、ありがたいなと思います。

須崎 須崎

上下関係なく、よい仕事をするために議論するという雰囲気はずっと変わらずありますね。

Chapter02

「里親」と「里兄・里姉」が
バランスのとれた
成長をサポート

大西 大西

実際の案件を通じた新人弁護士の育成というのが基本にあるので、新人弁護士がどのような案件に関わるかはとても重要だと考えています。とはいえ、新人弁護士が受ける案件をコントロールすることはなかなか難しいですよね。

工藤 工藤

そうですね。事務所にはいろいろな案件があるので、初めて関わる分野の案件にお誘いいただく機会も多くて、いろいろチャレンジしたいなという気持ちになります。ただ、初めての案件だと、いつどれくらい忙しくなるかがよくわからないこともあって、そこが大変ですね。

大西 大西

そういった点をサポートする制度として、当事務所で長く続いている制度が「里親・里子制度」です。新人弁護士が「里子」と呼ばれ、そのメンター的な存在として、パートナー弁護士が「里親」となります。それから、新人弁護士に比較的期の近い中堅弁護士が「里兄」「里姉」となります。

工藤 工藤

私の場合は、「里親」が須崎先生、「里姉」が松田先生です。

大西 大西

須崎先生、里親の役割というのは、どんな感じなのでしょうか。

須崎 須崎

工藤先生の成長にとってプラスになると思う案件にバランスよく入れるように調整するということですね。この案件に入ったらこの先生の書面の作り方を学べるだろうなとか、この先生の交渉の仕方を見てもらえるとよいだろうな、とか考えて、工藤先生にこの案件どうかなと聞いたり。分野としても、工藤先生は何でも経験してみたいということなので、いままでなかった分野の案件の話が他の先生からあれば、工藤先生と相談したり。この案件は地方出張もあるから、その点でもよいかも、とか。

大西 大西

事務所の弁護士が、入所1、2年目の新人の先生に自分の案件に入ってもらいたいと思ったら、直接その新人の先生に声をかけるのではなく、里親の弁護士を通すというルールになっているんですよね。

須崎 須崎

はい。なので、里子の案件は、里親がすべて把握しているということになります。

松田 松田

工藤先生は、須崎先生との案件って現時点で何割くらいなんですか?

工藤 工藤

半分はないですね。4割とかでしょうか。

松田 松田

やっぱり里親と里子で関係が近しくなるところはあるので、案件を一緒にやることも多いけれど、それでも半分以上は里親以外の様々な弁護士の案件ということですね。その時々によっても違うでしょうし、あと里子の希望する分野がわりと決まっていて、里親がその分野を多く扱っているといったときは、里親の案件の割合がもっと多くなるということもあるだろうとは思いますが。

工藤 工藤

はい。私は、1、2年目は幅広い分野の案件を経験したく、いろいろな案件に入っているので、須崎先生との案件は半分以下です。入所前のイメージでは、「里親・里子」というくらいなので、否応なしに里親の先生のもとで修行するような感じなのかなと予想してたんですけど、良い意味で裏切られました。正直、「里親・里子」って、特に私たちの世代からは少し古めかしい印象は受けますね。

須崎 須崎

実際には、プライベートとかも含めて関わりがあるような、べったりした関係性はまったくないですよね。「親子」というのは、親だったら、子どもがうまくいかない時期とかがあっても、すぐに見限ったりしないで温かく見守り続けるよね、というような、そういう温かみのある関係性を表しているということだと思います。

Chapter03

業務量や関心に応じた
案件の調整

大西 大西

須崎先生は、工藤先生の繁忙状況から、工藤先生を誘いたいという案件を断ったということはありますか?

須崎 須崎

そんなにないですが、いまはちょっと仕事が詰まっているかなと感じたときに、数件止めたことはありますね。

工藤 工藤

そうだったんですね、お気遣いいただきありがとうございます。

須崎 須崎

工藤先生に伝えると、「頑張ります」とかおっしゃって、どんどん引き受けてしまいそうだったので。

大西 大西

里親は、里子の案件の状況を把握しているので、案件のバランスを調整するとともに、業務過多にならないようにするという機能も担っているということですよね。

須崎 須崎

はい。その機能を担っている2年間は、特に重要な役回りだと思っています。例えば顧問先からの日常的なご依頼で、回答期限が短いものとかは、新人の先生にお願いして対応してもらっても、なかなかそれを確認して指導・成長につなげるという時間がとれなかったりするので、そういう案件は自分で対応するようにしています。

松田 松田

どのパートナーも、そのあたりは考えて判断していますよね。

大西 大西

工藤先生がその時々でどういう案件に関心があるかといった話を聞く機会はありますか?

松田 松田

定期的に3人でランチに行っていますね。私は里姉として、身近な相談相手になれればと思っているので、そのきっかけづくりという意味合いでも、ランチのお誘いの役目を担っているつもりです。

須崎 須崎

あとは案件の打上げとかで飲みに行くときに話を聞いたりという感じですね。

工藤 工藤

里親と里子は普段執務をする際の席も近くなることが多く、私の席も須崎先生と近いので、普段から雑談をする中でそういう話をさせてもらったりもします。

Chapter04

個々人の状況に応じた
柔軟な働き方

大西 大西

工藤先生のふだんの働き方はどんな感じですか?

工藤 工藤

その日によって違いますが、基本的には9時半には事務所に出てきて、日中はお客様との打合せ、所内の打合せ、あとメールや電話の対応で、わりとバタバタ過ごしていることが多いです。でも時間がある日はちょっと長めのランチを楽しむこともあります。夜は、起案やリサーチなどまとまった時間が必要な仕事をすることが多いです。複数の案件で書面の締切が重なったりすると、夜遅くまで作業をすることもありますが、19時頃に事務所を出て飲みに行くこともあります。周りの弁護士が残っていて帰りにくいとかは一度も感じたことがないですね。

須崎 須崎

夕方には事務所を出て、家族とご飯を食べたりしつつ、必要なら夜に家で仕事をするという弁護士もかなり多いですよね。私も、朝早く来て、だいたい17時から18時ころには事務所を出ています。

松田 松田

私も、朝こどもの支度を手伝って、必要に応じて家事を片付け、9時半頃に事務所に出てきて、通常は17時半くらいには業務を切り上げて、帰宅し、こどもの世話をしたり、残った仕事を家で済ませたりします。うちの事務所は女性比率が以前から高く、パートナーにも女性が多いということもあり、プライベートとのバランスにも相互に配慮する雰囲気が醸成されているのかなと感じます。子育て世代だと、男性弁護士もお子さんの送り迎えをふつうにしていますよね。個々の弁護士がクライアントや仕事に責任を負うプロフェッショナルとして期待以上の結果を出す、という強い気持ちをみんな持っていて、お互いそう信頼しているので、その裏返しとして、毎日遅くまで働かないといけない、長時間働かないと事務所で取り立ててもらえないという空気もなく、それぞれが自分で時間を管理し、その時々のライフステージに合わせて働いていると思います。なので、私自身、育児と仕事の両立に特段大きな困難を感じたことはないです。顔の見える規模の事務所だからこそ、お互いに個別の状況を理解して支えあえているのではと思います。

大西 大西

育児との両立という点では、産休育休制度として、産休・育休中も合計6か月間、基本給の6割が支給されることになっていますね。私も2人子どもがいて、出向に出た後、2回産休・育休を取らせていただき、その後パートナーになりました。

須崎 須崎

うちの事務所は、一度入所してもらった人には長く働いてもらいたいと考えていますし、長い人生、誰でもその時々でいろんな事情がありうると思うので、その状況に応じた柔軟な働き方を認めるという発想で、働きやすい雰囲気ができているのだろうなと思います。

Chapter05

上下関係なく和気あいあいと 風通しのよい雰囲気

大西 大西

最後にそれらしい質問で締めくくろうと思いますが、先生方はなぜうちの事務所に入ろうと思ったんですか?

松田 松田

私は、もともと倒産案件がやりたかったというのが大きかったです。

大西 大西

え、先生そうだったんですね。

松田 松田

はい。でも、実際に案件をやってみたら、学問として学んでいたときのイメージとは違って、あまり自分には合わないかなと思って、いまはそこまでやっていません。

須崎 須崎

本当に、実際にやってみないとわからないですよね。たとえば特許訴訟やりたいというので入って、実際にそれを専門にやっている人もいますが、それでも、若手のうちからこの分野ばっかりという人はうちの事務所にはいないですね。私は、知財がやりたいというので入ったはずですが、ことの成り行きで、M&Aや会社法まわりの案件が多くなり、いまは知財はほとんどやっていないですね。

大西 大西

うちの事務所は知財と倒産のブティック事務所というイメージを持たれることもあるようですが、実際にはまったく違いますよね。もしそうだとしたら、労働法に興味があるとか言っていた私は採用されなかったはずです。

工藤 工藤

私は、事務所説明会や個別訪問でお会いした先生方が、期の上下関係なく楽しそうにお話している様子を見て、直感的にこの事務所の弁護士になりたいなと感じたのが入所の決め手でした。

松田 松田

私も、それはかなりありました。シニアパートナーがアソシエイトの先生とフランクに冗談を言い合っていて。

須崎 須崎

ですね。私のときは、当時一番若手だった江幡先生が先輩方と和気あいあいと話をしていて、風通しがよいなと思った記憶があります。

大西 大西

それは私の場合は松田先生でしたね。松田先生が井窪先生をいじって、井窪先生が笑っていて、これはよい事務所だろうなと思いました。ということで、まだ話し足りないですが、この続きはまたランチでもご一緒しながらお話させてください。先生方、本日はありがとうございました。

須崎 須崎・松田・工藤

ありがとうございました。